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電光石火
作・演出 田村孝裕
■キャスト
木村靖司(ラッパ屋)
福島まり子
庄島康哲
成瀬功(マーク義理人情)
田口朋子
藤田記子(カムカムミニキーナ)
今井千恵
平野圭
和田ひろこ
冨塚智
冨田直美
野本光一郎
■DATA
2006年10月24日(火)~31日(火)
@新宿THEATER/TOPS
例えば野球。
私がエラーをしたせいで逆転されたとしよう。
9回裏。2アウト満塁。
こういう時、なぜか私に打順が回ってくるものだ。
他の誰かならこの場面で逆転打を放ち、ヒーローになるんだろう。
私の場合は違う。
セカンドフライあたりでゲームセットになるのがオチだ。
せめてゴロを打ったなら一塁ベースまで全力疾走できるのに。
電光石火のごとく走りぬけられるのに。と思う。
どうせアウトになるんだろうがその方が思いっきり悔しさを表現できる。
ヘルメットを思いっきり地面に叩きつけられる。
でも私の頭には、ただ漫然とヘルメットが乗っかっているのだ。
いつだってそんな感じだ。
■あらすじ
父の代から続く小さな材木店。社長は、女にだらしがなく、足の怪我を理由に殆んど仕事をしない兄。そんな兄に何も言えず、借金まみれの店を何とか回している妹。しかし社長は借金を重ねまた別の女をものにしようとする。そんなある日家を捨てて出ていった姉が出戻り、バランスの崩れた家族に一筋の光が?!……どうしょうもない男とそれにだまされてしまうどうしょうもない女達。そしてそんな兄をもってしまった妹達の複雑な人間模様。
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